
私達は、基本的には、子犬はあまり小さなうちに母犬や兄弟犬から離すべきではないという観点から、生後6週(42日)以上の子犬を勧めます。
あまりに早く母犬から離してしまうと、精神的にも肉体的にも不安定で、時にそれが生涯にわたり影響を及ぼす可能性があると言う人もいます(犬も人間と同じように性格や気質、精神面のパラメーターというものがあります)。但し、子犬が母犬や兄弟犬から離れた直後というのは、不安や戸惑いといった精神的な影響が大きく、餌を全く食べなくなったりという状況に陥る場合もあります。これは、特に小型犬にとって、すぐに重篤な状況に結びつく危険がありますので、販売者と相談の上、子犬の状態に合わせたお引渡し日を決定する事が理想です。
また、個体差もありますが6週令以内・離した直後というのは、管理者が母犬から人間に変わる時期であり、特に注意を払うべき期間です。子犬に対する知識豊富な人間が管理を
行うことが当然ながら重要となります。また、この期間は、知識豊富な人間が管理を行ってもトラブルなどが多い時期ですので、それが一般家庭だったら・・・と思うと、やはり引き渡すべき期間ではないと思います。
逆に言えば、このルールを守っていれば、子犬の死亡や病気などのトラブルを、かなり回避できるはずです。
子犬の小さく、可愛い時期というのは一瞬です。後に10年近い生涯付き合うことを優先に考えれば、可愛らしさを残しながらも、顔つきや体格など
がはっきりしてくる生後6週齢〜3ヶ月以降の子犬を購入する事が、理想的かもしれません。
短い期間で判断せずに、生涯つきあっていくという視点から、あまり早期に母犬から引き離されておらず、なおかつ人間の管理に慣れた
子犬を選ぶ事が、お引渡し後、一番トラブルが少ないのではないでしょうか。
最後に、よく欧米諸国の流通形態等と比べて理想的な時期などが論じられる事がありますが、それは各国の物価、繁殖の事情などと密接な関係があるので、一概にどうこう言うのは間違っている可能性があります。
繁殖者というのは産ませた子犬の行き先がなるべく効率良く決まる努力もしなければ、自分たちの繁殖環境自体が悪化していきます。また、小さい子犬の頃から飼われた犬と、成犬のような見た目になって
から飼い始められた犬とでは、終生飼育される確率も変わってくると思われます(一般的に、小さい頃から育てた犬ほど情が移ります)。
※欧米で流通している犬種の上位の多くが、中〜大型犬である事も考えなければなりません。
子犬を迎える時期は販売者ではなく、消費者自身が決めるべき事でありますが、販売者との話し合いで6週令以降をめどに、状態を考えた引き取り日を決めることが良いでしょう。